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XF10 を 2 週間適当に使って

f:id:ando1967:20180909231338j:plainXF10 を入手してからほぼ2週間が経過しました。日々持ち歩きつつも仕事が遅い日はランチを撮影だけ、なんて事も珍しくないですが、飽きずに使ってます。

XF10 はフジフィルムのミラーレスエントリーモデルの流れを組むコンデジに近い UI ですが、そうではない X-T10 と併用する私でもさほど不満は感じません。基本絞り優先で使うのですが、絞りの設定がレンズのリングからシャッターボタンを取り巻くフロントコマンドダイヤルに移るだけですし、XC 50-230 を使う時は X-T10 でもリアコマンドダイヤルを使っているってのもあります。X-T10 でシャッタースピードダイヤルを回した事が数えるほどしかないですし。シャッター速度優先の人もこの辺の関係は同じなので、見た目を除けばそんなに違和感を感じる事はない気がします。あえて言うならば、電源を切った状態で絞り値やシャッタースピードを確認、設定しておけない事でしょうか。絞り値に関しては開放が可変の交換レンズは、事前設定できないですしねフジフィルムの場合。手持ちでも ZEISS の Touit だけです。

タッチパネルに関してはまず撮影後の画像の再生に便利。スマホと同じ操作で表示を拡大縮小したり、スワイプで前後に移動できるのは快適だし、動作も機敏です。拡大の度にリアコマンドダイヤルをガリガリ動かすのは耐久性的にも不安ですし。

撮影時も右側に表示されるショートカットは便利です。4 方向のスワイプはコツを掴むまでうまく反応してくれませんでしたが、センターから 4 方向に短いストロークで弾くように操作すれば OK。最初はフォーカスポイントが移動するだけで閉口していましたが、今は特に不満は感じません。これでいいのか、とは思いますが。

一方でまだ中途半端な感もあります。画像再生時には一覧に入るにはリアコマンドダイヤルの操作がいりますし、一覧でのスクロールも画像選択もできません。Quick Menu も非対応。通常の設定操作は今のままタッチ操作に対応すると誤操作多発しそうですし、その頻度を考えてもスティック操作で良いとは思いますが、どうにも直感的とは言えない部分が残ります。

機能面では Bluetooth 連携でのスマホへの常時転送はほぼ期待通りです。Bluetooth で制御するだけで実際の転送は無線 LAN ですからタイムラグはあるのですが、スマホ側で専用ソフトを起動しておけば気がつくと終わっています。XF10 側はバックグランドで動くし、転送中に電源ボタンを押せば見かけ上の電源オフになって転送を続けて、終了すれば完全に電源も切れます。FlashAir を使うのと大きく異なるのはこの点ですね。もちろんスマホとうまくリンクできなくて転送が溜まっている時もありますが、XF10 の電源を入れてしばし放っておけば自動で転送が始まるので、その時点で XF10 は電源ボタンを押してしまえば無駄にバッテリーを消費しません。散歩中なんかは割と電源入れっぱなしなんで、ほんと気がつくとスマホに転送終わってます。これだけで X70 ではなくて、XF10 にしてよかったなぁ、とつくづく思う部分ですね。

画質は基本的な所ですが Flicker に X-T10 + XF 18-55mm F2.8-4 との比較や作例も上げていますが( MADAO’s albums | Flickr )、フジフィルムにしては少しさっぱり目で、この辺は A シリーズと共通みたいですね、さりとてフジフィルムの画作りで有ることは間違いないし、Velvia も Classic Chrome も真違いなくフジフィルムの画作りです。センサーがベイヤーだからというよりは、少し万人向けに振っている印象です。レンズは X70 と共通だと思いますが、フレアも抑えられているし発色も解像もこれといった不満はなし。取り敢えず X-T10 用の手持ちのレンズより寄れるので、この点もありがたい所。

緑地だの公園だのに行くときに、X-T10 には XC 50-230mm 付けっぱにして、ワイド側は大体 XF10 にまかせても良くなったのは大体目論見通りです。色鮮やかな花を見かけるとつい ZEISS Touit 32mm に浮気しますが、色味もボケかたも XF10 とはまったく異なるので、どちらが好きって訳でもないですけどね。

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結局ご飯ばっかり撮ってますねw